読売テレビ 2006年9月3日21:00〜放送 行列のできる法律相談所 より (出演:島田紳助、和田アキコほか。) 「学校の給食は添加物など何が入ってるかわからないから」といって児童の母親が子供に弁当を持たせました。 ある小学校教師が、給食を食べずに弁当を持参している児童に対して理由を聞いてみると、アレルギーではないというので、一人だけ弁当持参を認めれば、イジメにあう可能性があると考え、教師が母親を学校に呼び出し、 「給食は集団教育です。アレルギーがあるというわけではないのだったらお弁当は禁止します」と言い放った。 この家庭は今流行のロハスを実践する家庭で、空気もいいからこの田舎に引っ越してきた。弁当を禁止し給食を強制するなら、学校を訴えると言った。 さて、問題です。 アレルギーではない児童の給食拒否、弁当持参を禁止する教師は違法なのでしょうか。 |
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2006年9月3日21:00〜放送 行列のできる法律相談所 より 弁当禁止は違法ではない 橋下徹弁護士 義務教育というのは英数国理社の科目を教える場ではない。 集団ルールを教えるのが義務教育で一番重要な事。 アレルギーの場合は食べない自由は当然であり、弁当は許されるが、 そうでない時に給食を食べない自由を許すと、授業を受けない自由や、 体育の科目ごとに授業を受けない自由など、どんな自由でも許されるのかという事になる。 自由、自由と言っていたら集団ルールを守れるような子供には成り立たないので、弁当は禁止するべき。 |
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弁当禁止は違法である 北村晴夫弁護士 給食を強制するため弁当を禁止するのは違法! 学校給食の目的は、集団行動を教えるためではない。 子供の成長の為、栄養を補給させる為である。 経済的理由や母親が弁当を作る時間がない子供の為に支給している。 集団行動を教えるために「これを食べなさい」と強制するのは本末転倒であり、 目的を取り違えている。 学校は「人はそれぞれ違うのだからイジメてはいけませんよ」と教えるべき場。 「イジメにあうから主義・主張と違うものを食べなさい」というのはおかしな話である。 |
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弁当禁止は違法である 住田裕子弁護士 今の世の中の流れとしては「多様性」。 健康上や宗教上の理由、ライフスタイルの信念など、 ある意味では正当な理由があってやりかたも相当である限り、 弁当持参は認めるべき。 |
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島田紳助 「ほう。世の中の流れがそうなっていると!僕たちが子供の頃給食を無理矢理食べさせられていた時代とはまたちょっと違うんですね。」 |
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弁当禁止は違法である 丸山和也弁護士 教育というのはそれぞれの生徒の個性を引き出してそれを発展させていくことが目的であって、画一的な教育というのは、日本の場合、強すぎるので、そう言うところは自由にしていったほうがのびのびした人間に育つ。 |
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弁当禁止は違法と唱える弁護士3名に対し、弁当禁止すべきと熱弁する弁護士1名。意見が対立しております。 さて、この番組の「行列のできる法律相談所」が出した結論は・・・ 学校が弁当を禁止するのが違法になる可能性は80% 学校給食は教育上の義務とは関係ないため、 お弁当を持参しても問題ないようです。
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