菜食をカミングアウトした時の
回りの反応

私は自分が菜食をはじめたと言う事をすすんで言って回っていました。
それは始めたばかりで嬉しいのと、自分なりのまわりの意識調査みたいなものも兼ねていました。そうしたら、いろんなタイプがいる事がわかりました。
  1. 菜食家と距離を置く人。
    なぜに菜食に全く意味がわからず、栄養がそろわないのでは?
    不便ではないか?と考え、
    またはその話(菜食)に触れようとしない。
  2. 菜食家を嫌う人。
    崇高ぶって。聖者ぶって。宗教からんでるの?または肉食する人を差別視しているのでは?と考える人もいる。
  3. 菜食家を尊敬する人。
    菜食家は見慣れているのか、驚きも疑問も持たず、そっとして置いてくれる。または少し敬われる。アメリカ人など外国人に多い。
  4. うしろめたがる人。
    動物が好きまたは身近に飼っているなどで動物愛護精神は人一倍なのに、なにかと理由をつけて肉食を正当化する人。その理由には迷いが感じられるので菜食をしないのは、うしろめたい気分になる様子。
  5. 菜食に傾倒するが、菜食には転向しない人。
    ただ便宜上や習慣性、付き合いなどで不自由を感じるのがいやなので肉も食べている人。あまり深く考える機会がないだけなので、こういう人は時期が来れば(これからの年表参照)菜食になれると思う。

●こんなメールをよくいただきます。
「よく、私が肉を食べると動物がかわいそうだという話をすると、それは植物だって同じことだ、ってよく言われるんですよね・・・」

この方に私からお返事差し上げました。
そうですね、肉食をされる方は必ず、いや100%と言っていいほど動物の死の話をすると植物の話を引き合いに出されます。ところで当ホームページのFAQ(よくある質問)の項はご覧になっていただけましたか?(上から2番目の質問になります)もしこちらをお読みになった上でなおこの件についてご質問という事であれば、ちょっと違った角度から考えさせていただきますね。私はまだ菜食をはじめて9ヶ月の1年生なのですが(2004/12月の時点で)菜食をはじめた直後はまだ迷いがありましてこれでいいのか周りの人はどうかなど私の意見を正当化しておきたくていろんな人にカミングアウトしてまわっていました。(それでだいぶ友達も失いました。仕事のほうも損してます。)これからはいろいろ冷静にかっこよく対応できるようになりたいなと思っています。このごろわかってきたことは、動物愛護的な理由で菜食をしたと言うと、肉食する人にとって7〜9割の人が、〔なんか責められているみたい〕など、不快に思うようです。それで肉食の理由としてくるしまぎれに植物だって生きてるよ!などと屁理屈をこねるしか逃げ道がないのだと思います。そういう方には、飼い犬の死と、植木鉢のチューリップの死と一緒か?とたずねたくなりますね。こういうとたいていの場合、議論は口論へと泥沼化します。肉食者たちと議論をしても彼らは議論に負けても菜食になる可能性はほとんどゼロですから(※当サイトのアンケート調査で、「ベジタリアンになったきっかけは?」の質問に対し、人の話・人に勧められてと言うのはごくわずかしかいませんでしたのでこう思っています。) 議論はさけて、本人が興味を持ってくるまで本心を話さないほうが懸命だなとこのごろ思うようになってきました。こうして菜食のススメというホームページを立ち上げていますが、興味のある方は見てくださいますが、興味のない方は見ないでしょうし、少しだけきっかけを与えてあとは興味がなさそうだったらその話はうまく避けるようにしたほうがいいかなと最近思っています。しかし気付きはある日突然、その人に合ったいろんなカタチで現れてくると思います。(一生現れない人もいますが)私は彼らにも、その日が来る事を静かに祈っているしかないなと思っています。少しでも興味を持ってこられた方には、「実はね・・」と、いろいろな知識をお話して差し上げるのはよいと思います。まだまだ私も試行錯誤して肉食する方とのこういった会話は相手の気持ちを考えながら慎重に対応していますが、私たちのように動物がかわいそう!と思える感情はみんながみんな、もっているものではないと痛切に感じ、思えてきた今日この頃です。ですので私はこのごろ、緊急時以外は(肉食を出されそうになるなど)ベジタリアンであることをアピールしないで普通に過ごしています。その場の空気や調和を損ねてしまう可能性がありますもんね。まずは、うまくその場を乗り切ってとりあえずベジ生活に慣れてください。すると、パターンが読めてきて、お知り合いの方にもうまく菜食に興味を持たせることができるようになるかもしれませんよ!(2004/12/10)


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