人間の食べ物
人間は、五穀(米、麦、豆、粟、稗)を食べて生きていけるようになっています。

ほとんどの植物は、人間をはじめ、
動物に食されるようにできています。
果物など、実の中に種をもっているものは
サルが食べて種をそこらじゅうに撒き散らし、
遠いところへ運ばれた種はそこで芽を出すしくみになっています。
医食同源
食べたものがつまり、体を作ります。肉食をつづけると肉食動物に近くなる進化が行われます。
病気になるのは必ず原因があります。食べ物による影響を見逃すわけにはいきませんね。

ベジタリアンって何?
野菜のみを食べる人なのですが、菜食主義者って言うとなんかへんな宗教とかに洗脳されているか、なにかの思想をつきとおしている頑固者って言うイメージがありますね。
ベジタリアンは次のような種類に分類されます
  1. フルータリアン:木の実(果物・ナッツ類、木になる野菜)以外は食べない。
  2. ビーカン(西洋):肉・乳製品まで取らない。
    ビーカン(東洋)
    上記の他に、五葷(ごくん)も取らない。
    ※五葷=ねぎ(玉葱含む)・ニンニク・らっきょう・ニラ・アサツキ
  3. ラクト・オボ・ベジタリアン:肉・魚は食べないが乳製品や卵は取る。
  4. ペスコ・ベジタリアン(魚菜食): 肉、卵、乳製品は食べないが、魚介類は取る。
  5. ノン・ミート・イーター:肉は食べないが魚介類は取る。
  6. ポゥヨゥ・ベジタリアン:肉の中でも鳥は食べる。
  7. セミ・ベジタリアン:肉をなるべく食べないようにしている人。
    このほかインドのベジタリアン(ヒンズー教徒なので肉はもちろん、魚介類、乳製品、根菜類も取らない)というのもある。

肉食べないと健康に悪いよ。栄養素は大丈夫なの?
たんぱく質は野菜でも取れる事をご存知ですか?同じ広さの土地で蛋白質を得るためには肉は5倍しか取れませんが、豆は10倍 野菜は15倍、ほうれん草ですと26倍の蛋白質が取れます。また、米・ハーバード大学のステア教授によれば、ベジタリアンはタンパク質を一日80グラム以上摂取していて、必要量を充足しています。タンパク質は動物性・植物性にかかわらず20種のアミノ酸からできています。そのうち、体内でつくることができない必須アミノ酸が9種あります。大豆などの豆類には必須アミノ酸の中でメチオニンなどの含硫アミノ酸が、米や小麦などの穀類にはリジンが不足気味です。しかし、豆類と穀類の両方をとれば、互いに不足しがちなアミノ酸が補強され、動物性食品に劣らないタンパク質を得ることができます。(NPO法人日本ベジタリアン協会調べ)

たんぱく質が足りなくなるのでは?
先進国では足りないことより摂りすぎが問題。
タンパク質の摂りすぎが色々な健康問題を引き起こします。(動物性脂肪性タンパク質の摂りすぎと発ガン性物質、植物繊維の不足 腎臓病、ガン、骨粗鬆症など)
ベジタリアンはそうでない人と比べて、ガンでは死亡率が約半分になります。

人間に向いた食餌とは
肉ではない事はたしかです。
それは人が肉食動物でない証拠として腸の長さ(肉食動物の腸は短い)、
歯は殺傷能力のあるキバなどはなく、穀物を噛み砕くための臼歯が20本
手には肉食動物のように殺傷能力のある爪はなく、木の実や果物を採取できるように親指を迎え合わせることができる手を持つ。
胃は肉食動物に比べて20分の1の濃度の胃酸なので肉食は向かないのです。

東洋のベジタリアン
2)のビーカン(東洋)が取らない食べ物を三厭五葷(さんえんごくん)と言います。
三厭(肉・鳥・魚)五葷(ネギ・ニンニク・ニラ・ラッキョウ・アサツキ)を食べないベジタリアンです。

私は道端に咲くたんぽぽさえ摘むのは気が退けます。
ホウレンソウやにんじん、大根、カイワレなど他の野菜も生命があるなら五葷も一緒だと思うのです。
なぜ五葷だけがいけないのでしょうか。

肉食による感情の影響
肉食が多くなると怒りやすく、感情の起伏激しく切れる人が多いのに対して菜食の人は、我慢強く、静かでおとなしい人が多いです。
五葷(ネギ・ニンニク・ニラ・ラッキョウ・アサツキ)は、強精剤の成分にも含まれるように、肉と同様、体にエネルギーが起こってきます。詳しくはこちらをご覧下さい五葷について

人生の諸問題にぶつかったとき、罪を犯す事なく用心して冷静に対処していくには
常に心おだやかに保つ必要があります。
ですので肉食を絶つ他に三厭五葷は心を騒がさず、
スムーズに感情をコントロールできる食餌選びと言う事になります。

日本人は農耕民族で、昔から玄米菜食が当たり前でした。日本人の肌の美しさには定評がありますがそれは大豆などの植物性たんぱく質を取ってきたからです。(肌はたんぱく質で作られています。)

【植物生命倫理】
動物ほどではないですが本来野菜全部だめだと本心では思っています。でも何かを食べなければ生きていけないし、現実環境では無理です。最終的に人間は五穀を含む木の実や果物だけを食べる(フルータリアン)が理想と思います。

人間をはじめ、鶏、馬、牛、ブタ、など、動く生き物は食べ物ではありません。
位の高いお坊さんは、魚も食べません。無駄な殺生となるからです。食べるために殺してもいいと、いわれていますが、五穀というほかの食べ物があるのに、なぜ生き物の体をほしがるのでしょうか?動物は私たちと同じ、心があり、生きる権利があり、自由でいる権利があるのです。家畜として監禁し、繁殖し、利用し、食べるなんて狂気の沙汰です。

とさつをやめさせること。私たちに出来る事は、とりあえず、肉を購入しないことから始まるんです。
【世界のベジタリアン状況】
アメリカでは人口の5%、1,500万人が菜食主義者。健康面や東洋文化に関心を持つ人が菜食を始めている場合が多い。

イギリス
1847年にはキリスト教が「イギリスベジタリアン協会」を発足させ、ベジタリアンレストランが多く見られます。

インドは人口の60%がベジタリアン。

タイ、ベトナムでは仏教徒が多いので精進料理がさかん。菜食料理店が多い。

台湾では人口の6〜9%(150〜200万人)がベジタリアンで素食料理店が充実しており、台湾素食の味は世界でもトップレベル。

中国
菜食文化でしたが、モンゴル・日本・欧米などの侵入により菜食文化衰退し牛肉消費量はここ20年で20倍近くになっている。

韓国
動物を余すところなく食べられていましたが、2002年、健康のために菜食の特集をメディアが取り上げたためにベジタリアンが急増中。
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