ガン最前線速報
●癌(ガン)は助かる

ガンは現代の難病の一つに上げられ、未だに不治の病の域を出ていません。 しかし一方で、現代医学とは別の所で「ガンは自然治癒するのではないか」という、難解な命題に取り組んでいる研究者がおります。 「癒しの杜の会」を主宰する九州科学技術研究所ものその一つで、大東流霊的食養道研究チームと一緒になって、これまでの食事を改め、食事療法(食餌法/自然食の実践)で治るのではないか、という研究に取り組んでいます。 医学は、人間の病気を取り除き、幸福な健康体にさせてこそ、その意味があります。 しかし現代医学は人体を、人間として見るのではなく、生体メカニズムとして見る為、人間軽視、人格侮蔑の一面がある事を否定できません。 その為に、木だけを見て森を見ない現実があります。 究極の医学とは、人間に希望と勇気を与え、人格を尊厳しつつ、こうした研究がなされてこそ、真の医学と言えるわけで、こうした食事療法という東洋医術の成果に対して、もっと多くの医学者が、謙虚に学ぶ姿勢を持って欲しいものだと考える次第です。 現代医学は今、膨大な厚生労働省からの予算と、最新式の高価な医療設備を有し、国際的な使命を担った、大勢の優秀な頭脳を有する医師集団が、これら最新医療機器をもって、ガン治療の対策に、日夜没頭し努力を続けています。 ところが、今日に至っても、その原因すら究明できず、その極め手となる効果的な対策は、まだ発見されていません。 その理由は、現代医学に一つの固定観念があり、その固定観念の最たるものが「骨髄造血説」であり、常識化されて広く支持され、これに傾く医学者が圧倒的に多いことです。 もし骨髄造血説が、人体構造を成す真理であるとするならば、人間の持つ自然治癒力は説明がつかなくなります。 さて、末期癌患者の部屋には、死の匂いが漂っています。 特に子宮癌などはこの匂いが強く、死を待つばかりという悲惨な情況です。こうした患者に対して、医師は匙(さじ)を投げ、治るあてのない患者の末期症状には、冷たく無関心です。 さんざん、抗癌剤や、コバルトの照射を施して征服的な治療を試み、それでも効果が期待出来なくなれば、後は知らぬ顔で見放すというのが今日のガン治療の実態です。 これによって見放された患者は、死ぬ迄の間、ガン細胞に対して、攻撃的な治療をした副作用に苦しむことになります。

●ガン腫も断食や少食を徹することで 血液の流れに逆戻りする
繰り返し述べたように、健康な細胞の総ては、赤血球から造られます。 皮下脂肪、骨髄脂肪、筋肉、肝、脾、脳神経細胞などの体組織や細胞は、数十個の赤血球が融合し合い、それが質的転換することによって出来上がったものです。 したがってガン細胞も体組織の一つですから、もちろん赤血球から出来ています。 現代医学が「ガン細胞は分裂増殖する」としている、こうした見解は、医学に疎い大衆層に「癌イコール死」というイメージを抱かせて、執拗に混乱させている現実があります。 またこうした事によって、ガン研究やその対策が阻害され、致命的な誤解を招いているという実情があります。 特に、断食をしたり、少食を徹底した場合、ガン細胞は血管内の赤血球の方に逆戻りして、正常細胞へと善導する働きを現わします。これを「逆分化」と言います。 こうした特性を十分に生かし、ガン組織を赤血球に逆戻りさせてこそ、本当の癌治療ではないでしょうか。 赤血球から出たガン細胞は、断食や純正自然食品の少食に徹した食餌法で、比較的速やかに赤血球へと戻る性質があります。今日の現代医学は、ガン細胞に限り、自然治癒は働かないとしていますが、これは一般的見解の大きな誤解であり、赤血球の逆戻り現象は、自然治癒が備わっているからこそ、こうした特性を示すのです。 すなわち、完全植物性の玄米及び純正野菜による自然食品を主体にした食餌法を徹底することによって、血液を浄化する浄血法を試み、抗癌剤の投与や、外科的切除をせずに、ガンを自然消滅させることこそ、本当のガン治療なのです。 テキサス州で「断食療養所」所長を務めるシェルトン医学博士は、「ガン治療の根本は、精神と肉体の調和にある。断食と自然食療法(果実食を含む。肉食過剰によるガンは、果実食もかなり有効と考えられている。ただし欧米人の患者を対象にしているため、日本人のような胃癌などの人は、玄米・雑穀を中心にした粥が有効)を交互に組み合わせて、多大な効果を得ることが出来た。現代医学も、こうした自然食療法の姿勢を謙虚に見習わなければならない」と述べています。 これは明らかに、断食と純正自然食品を摂る事によって、短い期間で反復させれば、血液が浄化され、ガン細胞は赤血球化していくという具体的な臨床例であると言えましょう。
ガンは大きく分けて、二種類のものがあり、一つは肉食過剰によって出来るガンと、もう一つは三白(白米、白砂糖、精製塩と化学調味料)過剰で出来るガンとがあります。 肉食過剰のガンは、別名「精力過多のガン」と言い、欧米人の多いガンです。 ところが今日では、食肉文化が日本にも押し寄せ、日本人の腸癌などの多発は、こうした肉食過剰によるものです。 また、三白過剰のガンは、「無力性のガン」と言い、白米主義の日本人に多かったガンです。胃癌が多発した原因を考えますと、その病因は白米であり、それに続いて白砂糖や精製塩や化学調味料が犯人だったのです。
そしてガンは一般的な誤解から、先祖からの遺伝と考えられていますが、ガンはもともと遺伝というよりは、体質の似通った父母の肉体を受け継ぎ、その改善されない体質をベースに出来た硬い腫瘍に過ぎないのです。 肝臓でも腎臓でも、その他すべての臓器にはその症状として末尾に「腫」「膿」「炎」「毒」という文字が付きます。これは血液と密接な関係があることを現わしています。
つまり、癌患者の場合、断食や少食を実践すると、次第に縮小し、それがやがて溶けて血液に戻りますから、こうした毒素は白血球などと共に吸収され、血流に運ばれて、排泄器官に排除されるということになります。

●老化とは何だろう
人間の、加齢とともに肉体的な老化を来たすという現実は、生物である以上避けられない事実です。しかし、老化速度には個人差があります。老齢でありながらも、年齢以下に若々しく行動する人もいれば、それ以上の老けて見える人もいます。 こうした個人の生活環境において、加齢するという現象が起きていることは事実です。そしてこの現象の発信源は、とりもなおさず、生理機能です。 この生理機能の働きが鈍ると、そこに歪が起き、若さは急速に衰えます。種々の病因は、こうした現象に裏付けされています。 そしてガンも一種の、正常細胞の老化と見ることができます。
繰り返しますが、「ガンは自然治癒する」ものです。
ガン細胞はもともと正常細胞が食べ物によって変異したもので、正常細胞と分離して考える今日のガン治療は、ガン細胞を抗癌剤やコバルト照射で破壊します。この時、正常細胞も破壊の対象になり、こうした結果、現代医学はガン患者を苦しめている実態があります。
ガンという病気は自覚症状がともないません。その為、検診を受けてガンであるという事が判明した場合、既に手遅れだったということはよく聞く話です。したがってガンは、苦痛を感じることは稀です。

では病気なのに、何故、苦痛を感じないのでしょうか。
九州科学技術研究所では、ガンは一種の老化現象であるという結論に至りました。
皆さんの想像する老化現象は、年をとってから起こる現象だ、と思っているかも知れませんが、老化現象とは、年齢や性別とは関係無く、正常細胞の老化によって肉体に起る様々な変化のことで、視力・聴力・記憶力などの低下することを言います。
さて現代医学には、老化についてのオーソドックスな「老化メカニズム」は、大別して二つの考え方があります。
一つは「中枢性の老化促進」で、これは脳・神経系、内分泌系から、体細胞に対して何らかの働きによってブレーキをかけるような指示が出され、これが老化を進行させるというメカニズムです。
例えば、脳ホルモンのカテコールアミンが減少したり、神経ホルモンのセロトニンが増加するなどの事が老化と考えられています。
そしてもう一つは、「抹消性の老化促進」と言うもので、躰を構成している体細胞自体が老化していくメカニズムです。
これは例えば、細胞内部の老廃物の収納機能が壊れることで汚染が進行して、細胞質が老化したり、細胞分裂が繰り返されるうちに一種の摩耗が生じて、細胞核が老化するというメカニズムです。
しかしいずれの考え方も、「躰の世界」だけの因果関係を取り上げているので、これだけでは本当の因果関係の追求にはなりません。やはり因果関係は突き詰めると、「食と血」に回帰されます。

「年と共に消化機能が弱まる」という現象は、腸が造血器官であるということを如実に物語っています。健康と長寿の鍵はここにあると考えられます。 不老長寿は整腸作用により、腸内環境が好ましい状態で保たれ、質の良い血がここで造られるというところに帰着します。そして積極的に、整腸をはかる食べ物としては「発酵食品」が挙げられます。
発酵食品とは、微生物が生きた状態で沢山含まれ、しかも人体に有益な作用を及ぼすという食品のことです。こうした発酵食品を積極的に摂取すると、腸内の乳酸菌は大いに増殖されます。乳酸菌の増殖をはかることで整腸作用が促されるのです。 世界的な長寿郷と称されるグルジア地方(カフカス南部、カフカス山脈の南方、黒海に面する共和国)では、主に発酵乳であるヨーグルトが多く摂取されていますが、身土不二の思想から考えて私達日本人は、発酵乳より、伝統的な発酵食品の方が好ましい事は言うまでもありません。その典型的なものが「味噌」であり「醤油」です。そして「納豆」と言った大豆成分で造られた発酵食品です。 その他には漬物や甘酒、あるいは酵素等が挙げられます。
さて老化現象は年齢に関係なく起こります。
年齢に無関係で老化が起こる事は、例えば視力が低下して近視になったり、乱視になったり、あるいは遠視になります。こうした焦点距離の異常も一種の老化現象であり、病んだ状態であると考えられます。
さて、近視(myopia)とは、 眼の水晶体の焦点距離が短すぎ、あるいは網膜に至る距離が長すぎるため、遠方の物体が網膜より前方に像を結び、そのため鮮明に物を見る事ができないこといいます。これは凹レンズの眼鏡によって矯正します。 また乱視は眼の角膜その他の屈折面が、縦横の方向でその湾曲度を異にする結果、物体がゆがんだり2重に見えたりすることをいい、遠視(hypermetropia)は 眼の水晶体の焦点距離が大きすぎ、或いは網膜に至る距離が短すぎるため、近距離にある物体の像が網膜より奥に結び、そのため鮮明な像が見えない異常をいい、凸レンズの眼鏡によって矯正します。
以上こうした場合、「メガネを掛ける」という矯正を行いますが、この処置はあくまで末端的処置に過ぎません。正確に言うならば、一種の眼病の病気の本質を解消していないということになります。 あなたは近視、乱視、遠視などの焦点距離異常、あるいは色盲(color-blindness/色覚異常のことで先天性と後天性とがあり、先天性色覚異常は日本では男子の約5%、女子の約0.2%に発現する。一色型色覚(全色盲)・二色型色覚(部分色盲)・異常三色型色覚(色弱)に分類されるが、一色型は極めて稀で多くは非遺伝性とされる)などの色彩の弁別の異常を、先天性の親からの遺伝、先祖の遺伝であり、これらは病気でない等と考えていませんか。
しかし九州科学技術研究所では、遺伝も病気に一つと考え、眼病自体を老化現象として扱います。何故ならば、乳幼児や小児にメガネを掛けている人は非常に少なく、やはり十歳過ぎ頃からメガネを掛け始めます。これも一種の老化現象であることは間違いありません。

●病気には必ず原因が存在します。
それは先天的な、先祖の血統から起こる遺伝的なものであるかも知れませんし、また後天的な不養生から起こるものかも知れません。 それを原因と結果という因縁の連続性から見ると、一つの現象には原因があり、基因があり、誘因があり、遠因があります。いろいろな原因結果が絡み合っているもので、真の原因は容易に把握できるものではありませんが、本来は自然の中に生きている古代の人間に、因果関係は存在しませんでした。もともと自然とは、無因論で貫かれた、「今」の実態でした。
人間は何故に地上に生まれ、どのようにして生きるべきか、等と考えながら生きた古代人は居ませんでした。何故ならば、生まれた瞬間から「生」を疑う術(すべ)を知らなかったからです。人生の目標を尋ね歩かなければならない程、日々の生活は空虚なものでなく、迷う種もありませんでした。 したがって生を知らず、死を知らず、その「知らない」ということを知っていた為に、迷いとは無縁であり、憂いとも、苦悩とも無縁でした。 彼等は学問をする必要もなく、生死に迷い、道を求めて思想的偏歴を繰り返すこともありませんでした。 無知無学で平凡な生活に終始する……、そして「これでよい」と思ったのが、古代の縄文人の生き方でした。これこそが「無の哲学」であり、「哲学無用の哲学」を実践していたのです。縄文時代とは、哲学無用の哲人社会を形成していたのではないか、と想像できます。
ところがこの哲人社会に、怒涛の如く攻め込んで来たのが、大陸や半島の弥生人でした。 縄文人の領土を侵略し、悉々く犯し、混血を重ねたというのが日本民族のルーツです。 歴史が時を経て、時代が下ると近代には西洋文明が流れ込み、最初はその合理的な手腕に魅せられ、目を見張ったものですが、この文明は既に行き詰まりを見せ、暗礁に乗り上げた観が濃厚になってきました。 現代の難問が山積みされた一つに、食生活の誤りによる難病・奇病が挙げられます。 人間は生まれた時、総ての人が、ある意味で平等に、その人にとって最高の健康状態であるという肉体をもって、この世に誕生します。 しかし生まれた時点をもって、人間は死に向かって生命活動を展開させていきますから、生・老・病・死という四期が巡ってくることは免れません。 この四期の順環ではっきりしていることは、次第に造血作用が衰え、赤血球が減少すると言うことです。 赤血球が躰の総ての細胞を構成しているのですから、この造血現象が衰えてくると、臓器器官の活力も鈍り、健康だった赤血球は「異常」という形をとって、体細胞を偏移させていきます。そしてこれを放置しますと、やがて衰退し死に至ります。

●禿げや白髪も老化現象だ
老化の一つに「禿げ」という病気があります。
禿げは、その直接の原因が「腸マヒ」です。
腸に食肉や乳製品などの腐敗物質が取り込まれれば、腸は腐敗菌で汚染され、その汚染が異常ガスを発生させて、このガスを、再び腸の絨毛が吸収して「腸麻マヒ」という症状を起こします。これが「白髪」を発生させたり、「禿げる」という現象を起こします。 これは腸で造血が行われている唯一の証拠でもあります。 普通「禿げ」は、ホルモン(内分泌腺など特定の組織または器官から分泌され、体液と共に体内を循環し、特定の組織の機能に極めて微量で一定の変化を与える物質の総称。脳下垂体ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモン、昆虫の変態ホルモン)バランスの状態によって起こると考えられていますが、女性ホルモン(性ホルモンの一種で生殖腺から分泌されるホルモンおよびそれと同一の作用を有する合成物質。一次的および二次的性徴や性的衝動の発現に預かる。性ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあり、後者には卵巣の卵胞ホルモンと黄体ホルモンとがある)と、禿げの関係は、この性ホルモンバランスが直接の因果関係でなく、バランス比率とはあまり関係がありません。 女性ホルモンが少なくなると、毛根が弱り、やがて薄毛になって禿げると言う、一般に信じられている「女性ホルモン説」は、禿げと直接の因果関係を持ちません。 直接の因果関係は「腸麻マヒ」であり、この機能障害が性ホルモンのバランスを壊しているのです。 したがって禿げ予防の内服薬を飲んでも、増髪剤と信じられている薬用育毛剤を頭皮に擦り込んでも、末端的な処置に過ぎず、大きな効果が期待できないのは周知の通りです。 以上、問題の中心は末端にあるのではなく、身体の裡側にあるという根本を見逃しているからです。 多くの場合は、肉食を中心に乳製品を摂り、腸内で腐敗菌が発生して、その腐敗菌により、異常ガスが発生し、それが腸麻マヒを起こしていることが大きな原因です。 昨今は、肉食常習者が男女を問わず増加していますので、女性の間にも「禿げ」が増えつつあり、男性鬘(かつら)に合わせて、女性鬘や、女性用部分鬘が飛ぶように売れています。 女性でも「禿げになる」ということは、即ち、女性ホルモンを多く内蔵する女性でも、食肉や乳製品の摂取過多が、腸内で腐敗物質を増産させて、異常ガスが発生し、腸マヒが進行しているということを如実に物語っています。 そして腸マヒの起こる直接の原因は、日本人の構造的なものからであり、特に日本人の場合、西洋人と腸の長さが異なっているためです。 日本人はもともと農耕民族であり、穀物菜食主義を連綿と続けてきました。 こうした穀物や野菜などを消化させる為に、日本人の腸は西洋人より長く、長いということは、西洋人に比べて、肉や乳製品の動蛋白が腸の中に長く停滞するという現象を起こし、これだけで肉食は、日本人向きではないと言うことがわかります。 以前は少なかった糖尿病や高脂血症などの病気が、近年に至って急増しているという現象は、実は食生活の欧米化が挙げられ、食肉や乳製品、その他の肉・魚加工食品の摂取により、多くの病気が発生したと考えることが出来ます。 特に腸で起こる病気は、大腸癌がトップに挙げられ、大腸に発生するガンを言います。円柱上皮性腺癌で中高年に好発します。脂肪に富む、洋式食事が普及して以後、急増したガンです。そしてこれは、しばしば肝転移を起こします。 また腸に発生する癌腫としては、主に結腸や直腸に発生します。大部分は腺癌(癌細胞が腺様構造をとる癌で、腺上皮に原発する。消化管・呼吸器・外分泌腺・内分泌腺・生殖器等に発生)であり、直腸癌や大腸癌に集中します。 これは局部的老化現象であり、また年齢に一切関係がありません。総ては、食事の誤りから来る、食への慎みを忘れてしまった結果だと言えましょう。 こうした老化現象に対し、現代医学は外科的に切除するか、抗癌剤を投与するということ以外、考えていないのです。

●ガンも老化現象の一つ
〜その1〜
さて、九州科学技術研究所は「ガン細胞の発生は、正常細胞が偏移したもので、こうした偏移は一種の老化現象である」という学説に基づいて、今もなお研究を続けております。 ガン細胞が老化現象から起こった病気であるとするならば、老化した細胞を若返らせることが出来れば、これは自然に治るわけで、「細胞の若返り」という方法を以て、ガンは自然治癒するという結論に至っております。 ところが現代医学の現実はそうではなく、ガンは自然治癒力に働く、限界外の病気であり、その治療は早期発見による早期手術以外に手はなく、他の部分に転移したら助からないという結論を出しているのです。 そして一般的な概念としても、「ガン」イコール「死」という構図を導き出していています。 この「死」のイメージが付きまとうため、現代医学は、ガン患者に対して、ガン告知は酷なものとして、これが医療に携わる者の「情け」あるいは「良心」のように思い込んでいる医学者も少なくありません。 また「死」というイメージは、この対照的反動として「根治」という方向に、人心を追い込む正反対の思想を生み出します。 したがって現代医学の、ガンへの取り組みは「根治」という事と、ガン細胞を徹底的に攻撃し、完全にこれを撲滅するということを目指しています。 したがって「何を以て根治とするのか」その結論も見い出せないまま、「根治」の方向に目標を定めているのには、一種の矛盾が付きまといます。 九州科学技術研究所では「ガンと共に生きられる」事実(共棲)もあることを、一般に広く紹介しています。 その重要課題が「食餌法」(しょくじほう)であり、食生活の乱れを正すだけで、偏移したガン細胞は、正常細胞に近づく事が出来るのです。これをガン細胞の善導化と言います。 自分のガン細胞を、再び血球に戻し、正常細胞として再組織させるのです。 誰が考えても、ガンは根治した方が良いに決まっています。 しかしガンを怖がるのではなく、こうした偏移細胞も含めて、正常方向に教導できれば、これもまた一つの福音であるはずです。

【1.ガンは助かる倖の仕組み、その第一箇条 「生きるという生命力」】
人間には各々に「生きる」という生命力があります。 生きる因縁を持っているから、生きるのであって、この因縁が無くなれば、生命力は力を失います。これはガン患者であろうと同様です。 いくら名医でも、生命力を失った患者に対して、これを助けることは出来ませんが、名医が見放した末期癌の患者でも、患者自身に生命力があれば、なおも生き続けます。

【2.ガンは助かる倖の仕組み、その第二箇条 「ガン細胞は正常細胞の変形」】
ガン患者である場合、こうした患者が外科的除去手術を受けて、抗癌剤投与や放射線照射を、どの位の量を受けてきたか、また検査の結果、ガンと判明し、医師から治療を受けた人と、何も受けないで、そこから食事療法によって、ガンからの克服を目指す人とでは、実際に大きな開きのあることは明白な事実です。 九州科学技術研究所では「ガン細胞は正常細胞の変形」と捉えているため、外科的攻撃を加えるのではなく、ガンと共存・共棲という姿勢でこれにあたる為、ガンでありながら、治療を受けていない人の方が断然、生命力も強く、また恢復も早いという結果を得ています。 そしてガンは、もともとは正常細胞であった為、外科的除去をしても、再発する危険が常に付きまとい、他の部分に転移するということを忘れてはなりません。 ガン細胞を正常細胞に善導・教導することこそ、死の淵で悩んでいる人には真の福音となるはずです。 まず、ガンという病気は恐ろしいもので、死に繋がるという一般的な社会通念を取り除かねば、この病気は克服できません。

【3.ガンは助かる倖の仕組み、その第三箇条 「千島学説が重要な鍵を握る」】
千島学説の医学理論は正しい、という認識を持つことです。 そして千島学説の重要課題の結論は「血球は腸で造られる」という定義です。腸造血については既に述べましたが、食物が消化器で血となります。この理論をしっかりと頭の中に叩き込む必要があります。

【4.ガンは助かる倖の仕組み、その第四箇条 「ガン細胞も赤血球から生じたもの」】
大腸内に乳酸菌が多いほど、血球は浄化されます。乳酸菌は腸内の腐敗菌を分解します。 つまり牛乳以外の、乳酸菌を多く含む乳糖は、大腸内で乳酸菌を増殖させる働きがあります。 また人体組織の細胞は、細胞分裂によって増殖するということはありません。細胞の増殖とは、赤血球が分化したものなのです。 ガン細胞も赤血球から生じたもので、病的状態に陥った時の産物なのです。 また、総ての細胞は赤血球に逆分化します。これは断食を通じて、栄養補給を断った場合、ガン細胞は、正常細胞より、速やかに血球に「逆戻りする」という現象を起こします。

【5.ガンは助かる倖の仕組み、その第五箇条 「もう一人の名医の存在」】
人体の中には、それ自体で「もう一人の名医」を抱えています。 これは世間票のどんな医学博士の肩書きを持つ名医より、確かな名医です。しかし多くの人は、この事を知りません。 例えば、結核の場合、栄養をつけなければならないと誰もがそう思い込んでいます。 したがってこれを治そうとする場合、御馳走ばかり食べていれば、そのうち滋養がついて、治ると勘違いします。しかしこれは大きな誤りです。 結核は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis) 病原菌とする病気です。 この菌は、グラム陽性の細長い桿菌で、好酸性で、種々の菌型のうち、ヒト型とウシ型が人の結核症を起します。この病原菌は1882年、コッホによって発見されました。 また結核症(Tuberkulose)とは、 結核菌の感染によって起る慢性伝染病を言います。 伝染の侵入門戸は、大多数が肺からであり、肺・腸・腎臓その他種々の臓器や骨・関節・皮膚などを侵し、また結核性の脳膜炎・胸膜炎・腹膜炎などを起します。そしてその中でも、結核性痔瘻(じろう)という、肛門付近に悪影響を及ぼす病気も見逃すことが出来ません。 もし、こうした結核性痔瘻を煩って、美味しい物ばかりを食べていたらどうなるでしょうか。 人間には排泄という作用が付きまといます。 排泄物の出口として、肛門は重要な器官です。そして御馳走を食べた結果、それを排泄する段階で、大きな苦痛に襲われることは明白です。 したがってこうした場合、本研究所は短期間の反復する断食を薦めています。躰の裡側から治さなければ、こうした病気は根本的には効果を得ないのです。 さて、私達は病気になったら、一から十まで総て医者に頼ったり、あるいは薬に頼るのは、何とも心もとない限りです。 こうした依頼心は他力本願的であり、「自分」という主人公の消極的な生き方でしかなく、本来人間は、窮地に陥った場合でも、病気を治す場合でも、自分自身で解消する義務が背負わされています。 すなわち病気を治すのも、健康を維持するのも、自分の持っている生命力や再生力で、これが解消できるのです。 自分自身の身を護るには、自分自身しか居ません。そこで登場するのが、自分自身の裡側に抱えている「もう一人の名医」の登場になるのです。 この「もう一人の名医」は、「万病は肚(腹)に宿る」という医術思想を持っています。 例えば「肩凝り」が顕れたとします。 この病気は筋肉の張り具合に関係し、脊髄の歪みに警鐘を鳴らしています。脊髄の歪みは、その発信源が内臓であり、内臓に異常が顕れている場合の危険信号です。 また足の付け根や鼠径管(そけいかん)の処に、リンパ球が張る場合や、グリグリが顕われる場合も、やはり腹部に必ずと言っていい程、疾患を持っています。こうして自身の抱える「もう一人名医」は危険信号を発します。 こうして危険信号が発せられたら、病気にかかったことを意味します。 しかし人間は元来病気になったら、病気が癒(なお)るように造られています。これが自分自身の中に備わっている「もう一人の名医」の存在理由です。この名医は、ガンすらも癒(なおし)してしまうという優れた名医であることを、自分自身で認識しなければなりません。

【6.ガンは助かる倖の仕組み、その第六箇条 「自分自身こそが主人公」】
人生の主役は自分自身であり、自分自身こそが「主人公」です。 この主人公の人生を、サポートするために、自身には「もう一人の名医」が存在します。 この名医の功徳を受ける者は、誰一人として例外なく、総ての人が、この恩恵に預かります。如何なる病禍(びょうか)あるいは迷盲(めいもう)といえども、例外なくこの「もう一人の名医」は功徳を施します。 しかし残念なのは、自分の裡側に「もう一人の名医」が存在するという事を知らずに人生を終り、死生観を解消せずに死んで行く人が圧倒的に多いという事実です。これは何とも残念なことです。 もう一人の名医は「断食体験」することによって、病気は癒ると断言します。 さて、この「癒る」ということを、卑近な話で幾つかの例を挙げて見ましょう。
(一)食べ過ぎで胃の調子が悪いとします。
こうした場合、二三日断食をすると、四日目から、非常によい状態になります。胃薬などでこれを治しても根本的な癒しには繋がりません。これは火事と、火災報知器の関係で証明できます。 もし、あなたの棲(す)む家の火災報知器が、深夜けたたましく鳴ったとします。あなたは火災報知器の、けたたましい音が煩いからと言って、この火災報知器のスイッチだけを切り、音だけ消して、再び寝るでしょうか。何処かに火種の発信源があるからこそ、火災報知器はその煙を感知して警報を発したのです。 したがって火事は、何処かで間違いなく発生しているのです。 その火事の火元を確認せずに、火災報知器が煩いからと言って、これを止めてしまうのは、丁度胃痛で悩まされている時、胃薬だけを用いて、胃を一時的に沈静状態に保つという解決策(行為)に酷似しています。
(二)腹具合が悪かったとします。下痢に悩まされ、それでも食べ続けることは愚の骨頂です。こうした場合、断食することが、この腹具合の病状を癒(なお)す最も早くて、効果的な癒し方です。そして二三日食べずにおくと、四日目には、ご飯が待ち遠しくてたまらない順調な状態に恢復します。
(三)血圧が高かったとします。こうした場合、二三日断食をすると、四日目頃には正常値に戻ります。その後、正しい食餌法をすれば、一生涯上がることはありません。
(四)肥満体型になって、自分自身を醜いと感じます。こうした場合断食しますと、断食ほど効果が覿面(てきめん)に現われるものはありません。
今より七キロ痩せたければ七キロ、十キロ痩せたければ十キロと、それぞれの希望に応じて痩せることが出来ます。 ただし断食には、揺り戻し現象としての「リバウンド」が起こりますので、過食を慎むだけの堅固な精神力が必要になってきます。規則正しい食生活に慣れることは容易ではありませんが、しかしこれが実践出来れば、一生スマートな躰を持つことが出来ます。粗食・少食主義が為(な)せる技です。
(五)痩せている人は、少し肥りたいと願った場合、断食を五日ほど実行して、これを二三回繰り返します。
そうすると腸壁の絨毛にへばりついていた宿便が剥げ落ち、健康な腸を取り戻すことが出来ます。 また痩せている人は多くの場合、胃下垂が上げられます。 「食べても食べても肥らない」と自慢する人は、大方が胃下垂です。一般には「痩せの大食い」として知られ、理想形をした体躯と羨望の眼で見つめられていますが、これは理想形どころか、間違いなく病気なのです。 こうした人は体型的に痩せ型の猫背であり、直立不動の姿勢が悪く、吐く息が非常に臭いのが特徴です。そのために常に口臭消しの錠剤やガムを噛んでいて、他人に気付かれないように、病気であることを誤魔化しています。これは火事の喩えで、火災報知器のスイッチだけを煩いからと言って、切ってしまう行為に酷似しています。 「食べても食べても肥らない」は胃腸病の症状であり、「痩せの大食い」は、病人である代名詞だったのです。
(六)皮膚病でどうしても治らない場合、一〜二週間程度断食しますと、ジュクジュク箇所は不思議と乾いて癒り始めます。疥癬(ヒゼンダニの疥癬虫の寄生によって生ずる伝染性皮膚病)にも大きな効果を齎します。
以上挙げた事は、断食の効用を一部だけ挙げたものであり、その他いろいろな病気に効果があります。これは人間が断食することによって、腹中に長年停滞した宿便や黒便、その他の病原毒素を体外に排泄して、心身の休養と浄化が成されるからです。
断食を行うと、まず、血液が見る見るうちに浄血されます。躰の総てが清浄されて、全身全霊の大掃除である「みそぎ」が完了し、半身半霊体(現代人が最終進化を遂げるための理想形)に近づく体躯が取り戻せます。 こう言う意味で、自身の裡側には「もう一人の名医」が存在していると言うのが、はっきりとお解りだと思います。

【7.ガンは助かる倖の仕組み、その第七箇条
「ヒトは生体メカニズムではなく、人格を持った人間である」】
現代医学の長所と短所は、まず長所としては、交通事故や緊急を要する場合の措置として、手術による外科治療の面では非常に優れているが、慢性的に蓄積された禍根の重荷は解消できないと言う短所があります。 この大きな理由は、人間を人間として扱うのでなく、完全に、その人の人格を無視して、生体メカニズムとして、人体に取り組む技術姿勢にそもそもの誤りがあるからです。 主治医は検査結果に基づく、種類の数字だけを見て、検査室から提出された数字に対して、診断を下しているという現実があります。 昔のように患者の脈をとったり、聴診器を当てて、心音を聞くという医者独特の行為も少なくなりました。こうした事は、病気に掛かった生体を、メカニズムとして認識し、人間としての尊厳を見失った現代医学の矛盾の原点が挙げられます。まさに「木を見て、森を見ていない」という諺を、地でいく現象が、現代医学には巣食っているのです。 さて、ガンは慢性病の最たるものであり、急激な進展によって急変する病気ではありません。そして食べ物がこの病気に関与していることは疑う余地がありません。 現代医学の最先端医療技術を以て、ガン細胞を一つ残らず除去することが出来たとしても、その人のガン体質が改善されなければ、ガンは再発します。 ガンになる環境や食生活に改善がなければ、例え一時的にガン細胞を取り除いても安心は出来ないのです。
【8.ガンは助かる倖の仕組み、その第八箇条 「行き過ぎた現代医学の現実」】
現代医学では、ガン細胞は正常細胞より異常な速さで分裂し、増加すると言います。だから発見次第、外科手術で一つ残らず切り取ってしまう、あるいは放射線療法で、一つ残らず焼き殺してしまうという攻撃的な考え方があります。 しかし半年や一年で末期症状になるのではなく、その病因や禍根は、ずっと以前からあり、それが長い期間をかけて悪化したと考えられます。 したがってガン細胞を体内に持ちながらも、何年も、何十年も生き続けている人もいます。 現代医学の「一つ残らず」という攻撃的な考え方は、行き過ぎた対症療法であると言えます。また自然の摂理を忘れた医療だと言えます。 行き過ぎた対症療法に一つに、「椎間板ヘルニア」(俗に言う、ギックリ腰)の手術が上げられます。 椎間板ヘルニア患者をどうして手術する必要があるのでしょうか。これは手術しなくても治る病気であり、これを手術という形で、腰痛を治すという考え方は余にも行き過ぎです。 病気は人間に対しての天(自然)からの啓示です。 病気という形で、天は人間にこれを下します。「お前の生活が間違っているぞ、考え方がおかしいぞ、今改めなければ命を失うぞ」と言う天からの啓示です。 したがって病気になれば、何故病気になったかを反省し、生活態度を改め、食生活を改めなければなりません。頭を休め、躰を休め、癒す時間を与えられたのだと感謝しなければなりません。 現代医学は人間の持っている自然癒力は、ガンには働かないとしていますが、断じてそんなことはありません。ガンにも、天は自然治癒力を与えているのです。 しかし悲しいかな、人間は愚かにもそのことを見逃しているのです。 そして公的なガン対策としては「早期発見」「早期治療」により、ガンは克服できるとしていますが、実際にはガンと診断され、手術、放射線照射、抗癌剤の投与などの治療が行われた後、予後不良の状態が明らかになって、実は診断時点において「手遅れであった」との説明がなされることが多くなりました。 早期検診、早期発見に努め、ガンの撲滅をはかろうとするのが、国の専門医学会や、民間の日本対ガン協会の基本方針です。しかしそれにもかかわらず、ガンは現実に、専門の大学病院で、専門の医師により、比較的早期の診断によって、専門的な治療がなされても、治って健康を快復し、常人と同じように働いている人は殆どいません。 むしろガンと告知を受けながら、一切の現代医学の治療を拒否し、食生活を改めるだけで、ガン細胞を躰に抱えながら何年も、何十年も生きている人がおり、またガン患者でありながら、常人と同じように働いている人は何人も存在します。 では何故、早期検診、早期発見、早期治療が合言葉のように交わされているのでしょうか。 まず子宮癌について考えて見ましょう。 子宮癌は1・2・3・4期と、進行区分がなされており、初期ガンである、1期2期のみは通常その完全摘出手術が可能とされています。 しかしこの完全摘出可能な初期の子宮癌ですら、その摘出後の五年生存率を見ると、1期ガンで約80%、2期ガンで60%くらいであり、言葉を換えれば、1期で20%、2期で40%の女性が五年以内に死亡しています。 初期ガンである、子宮の完全摘出可能といわれるガン手術ですら、五年以内に10人中2人〜4人が死亡するというこの手術は、半端な数ではないことが解ります。 そして3・4期の進行子宮癌の場合は、摘出手術が広範性、あるいは超広範性の根治手術であっても、術後障害や、再発で死亡する確率が非常に高くなります。 最先端の医療技術を以てしても、1期で5人に1人は助かりませんし、昨今では1期の前の0期という進行区分がなされ、その縮小された手術のみ、100%治癒が可能であるとされています。 また胃癌では開腹して、リンパ節転移が一箇所でもあれば、最早手遅れの状態に入ります。 またガンが、胃壁に局限されていたとしても、胃の漿膜面にまで、僅かに肉眼で変化の状態が認められた場合、それが例え、完全摘出手術が行われても、その後は殆どの人が不調を訴え、再発します。 胃癌の場合、術後五年以上を生存を保証できるのは、胃の漿膜面に変化が見られない、胃の粘膜内に局限したガンのみ、100%治癒が可能であるとされています。 このように早期検診、早期発見、早期治療により、ガンは殆ど100%克服できるとする国や医学会のガン対策は、子宮癌については0期、胃癌については粘膜内ガンのみ有効ということになります。

●ガンも老化現象の一つ
〜その2〜
【9.ガンは助かる倖の仕組み、その第九箇条 「ガン細胞から正常細胞への善導」】
ガン細胞自体、一種の神秘的な生命体の一つです。 基本単位で見た場合、正常細胞と何ら決定的な違いはなく、同じ生命細胞です。 これは社会構造の中の、善良な市民に対する、ごく一部のヤクザや非行少年と同じ様なもので、犯罪防止対策としてこうした輩を総て殺せば、世の中が平和で安全になると考えるようなものです。しかしヤクザや非行少年を排除しても、これに代わる新興勢力が現われるのは、これもまた自然の摂理です。 むしろ、こうした場合、善導し、教導する方が人道的なのです。 現在の現代医学におけるガン対策は、ガン細胞を悉々く撲滅することで100%治癒できるとしていますが、これは以上のようなことを考えますますと、重大な過誤があるように思われます。ヤクザや非行少年を悉々く、一人残らず殺してしまうのではなく、善導し、正しい方向に更生の道を選択させるのが最良の方法ではないのでしょうか。 ガンという病威の一大特色は、どの部位のガンでも、非常に共通した一面を持っています。その共通点とは、上皮細胞(器官や臓器を覆っている一番外側の細胞)に起こる病変であるということです。したがって上皮細胞がある部位なら、何処にでも起こりうる可能性があります。 勿論、発生部位によって現われてくる症状は異なりますが、発病条件や治癒条件については、何ら変わるところがありません。したがって現代医学で言う「何ガン」ということに、拘わる必要がありません。 現代医学は脳腫瘍だからこうする、腎臓癌だからこうする、白血病だからこうするという治療体勢を整えようとしますが、癌治療に基本的には、発生部位の違いであり、何もないと考えてよいのです。 ガンの発生は、ガン体質になったから発生したのであって、その人の一番弱い部分に出来たということに他なりません。 そしてガン体質を解消すべく浄血をはかれば、どの部位に出来ているガンであろうとも、自然の消滅していくので、発生箇所の部位は関係なく、ガン細胞を正常細胞に善導するという努力だけが課せられます。

【10.ガンは助かる倖の仕組み、その第十 「現行の健康保険制度下の医療現場の実態を把握」】
癌治療の裏には、大きな利権が絡んでいます。私達はこうした現実のあることを正しく認識しなければなりません。 かつてアメリカは「建国200年記念事業」として「アポロ計画」を打ち建てました。 そして近年には、この計画に優(まさる)とも劣らない、国家予算を投入して「ガン撲滅五ヵ年計画」が展開されました。 これは主に抗癌剤開発を目指したもので、ガンの原因をガン細胞の求め、この生きた細胞を除去することを治療の基盤として「抗癌剤開発計画」が開始されたのです。 しかしこの計画は、有効な抗癌剤を発見することが出来ず、アポロ計画では人間を月に送ることを成功したのですが、皮肉にも抗癌剤開発計画は、巨額な浪費と試行錯誤に終わって、見事に失敗に終わりました。 日本でもデフレ不況の中、抗癌剤生産や放射線医療機器などの医療関係産業は、経済が低迷を続けている中、破竹の勢いで、年々21%以上の高高度成長を続け、巨大な利益を揚げています。
この抗癌剤生産は昭和48年当時、僅かに70億円であったものが、今や1兆円を軽く上回ってしまいました。日本人の国民医療費は年々増大を続け、13兆円以上の大台に上っています。
これを考えていくと、この裏には、何か不可思議な暗影が漂っているように思えます。 何故ならば、ガンと診断されて、その初期、中期、末期を問わず、抗癌剤投与によって誰一人として、健康を快復した人が居ないからです。 しかも副作用による薬害は、キノホルムやサリフドマイドなどとは比べ物になりません。それにもかかわらず、抗癌剤は大量に生産され、現行の健康保険制度を一種の「金のなる木」と見立てている節がなきにしもありません。 製薬会社は抗癌剤の生産と販売に熱中し、同じ健康保険制度下の安易さから、無制限に抗癌剤を投与する一部の医師の奢(おご)りは、目に余るものがあります。こうなると、医は仁術ではなくなり、医者は医商になり下がった現実のあることも、また事実です。 かつて朝日新聞に、「アメリカでは、ガンを増やすX線撮影」と、警告記事が掲載されたのは昭和50年2月15日のことでした。 この記事によると、「何百万人という米国民が、必要もないのに低水準の放射線にさらされており、無差別に、何でもレントゲン写真を撮って、医療代を稼ぐ医者が増えてきていると米下院で証言された」としています。 しかし今日、こうした類の記事はこれ以降、殆ど登場することはありません。 また近年に、ガン研究をする真摯な医学者が、医師の良心として、テレビに出演し、ガンとレントゲン撮影の因果関係を説明し、「X線撮影の被爆によって初期のガンが増大し、進行癌に発展する。政府はこうした医療現場の調査を速急に進めるべきだ。ガン検診にX線撮影はするべきではない」ということを力説しましたが、即刻、政府関係機関、放射線産業、抗癌剤生産産業、医学界などの巨大な科学陣営からの圧力が掛かり、もう二度とテレビや新聞には取り上げられなくなりました。 早期検診、早期診断、早期治療は、たいしてあてになりません。 早期診断の為の放射線照射が、実はガンの発生を促進しているという事実は、これを裏側から見れば、医療産業を肥らせる為の合言葉であるということがわかります。 このように有害で、不必要な検査を実施し、「ガンを恐ろしいもの」として国民にイメージづけ、医学に無知な国民・大衆を脅し続けるのは、抗癌剤生産や放射線医療機器などの医療関係産業の騙しのテクニックの一つであり、こうした無差別施行が現行の健康保険制度下における医療行為と、決して無関係ではありません。 広島(昭和20年8月6日)と長崎(昭和20年8月9日)に原爆の洗礼を受けた、平和主義に染まった日本人は、非核三原則の尊厳の許、核配備、原子力発電所、原子力船やその他の一般放射能漏れについては、否定的で敏感な反応を示す一方、医療現場での放射線使用については、極めて寛大であり、医者の指示には、何事も二つ返事で受け入れます。
こうした国民・大衆の無知は、一方で傲慢な医療技術者を育み、無反省に放射線を使用するという現実を生み出しています。 つまりこうした無知の現実は、社会の一般風潮として「ガンは怖いもの」という、死に繋がるイメージをでっち上げて、早期検診を演出し、X線で被爆することによって、極めて0期に等しいガンとは言えない人までが、進行癌に発展するという現実を作り出し、その裏側で医療関係産業が巨大な富を得るという、暴利を貪る商業構図を作り出していることです。 したがって非核三原則の尊厳にシュプレヒコールを上げる一方、病院では医師やレントゲン技師の、レントゲン使用には極めて寛容であるという、矛盾した国民の無知が横たわっています。 「癌・イコール・死」という騙しのテクニックは、こうした医療関係産業の誇大演出に過ぎません。したがって「癌・イコール・死」という根拠は何処にもないのです。
【11.ガンは助かる倖の仕組み、その第十一箇条 「血液を浄化させる」】
病気の原因は、血液の汚れと、食環境不良によって引き起こされます。そしてガンもこの結果によって引き起こされます。 私達は安易な先入観と、マスコミの宣伝で「ガンは怖いもの」「この世で一番恐ろしい病気はガンである」などの固定観念が、いつの間にか染み込んでしまいました。 三面記事を賑(にぎ)あわせている自殺のトップは、一番目が多重債務の借金地獄からの解放であり、二番目がガンを苦にしての、「せめてあの世では極楽浄土を」と、念仏宗的な人生放棄をした人が名前を連ねています。いずれも愚かしい限りです。 繰り返しますが、実際のガンと告知されれば、現代医学はガン患者に対して、手厚いガン治療を徹底的に行います。その結果がどうであるか、既に述べた通りです。 たいていのガン患者は、術後急速に状態が悪化して、見る影もなく衰え、大変な苦痛にさいなまされています。そして発見から、数日から数ヵ月後には死亡するという結末を辿ります。
この大きな原因は、不自然で無理な治療に起因します。
ガンは慢性病ですので、正しい療法を施せば、スムーズに自然に治っていくものです。この病気は、肉体上に起こる変化に過ぎませんので、ガンといえども、他の慢性病と何ら変わるところはありません。
したがってその処置が正しければ自然治癒するということなのです。 生命体とは、医学的に見て「生きている躰」ということなのですから、その本質は「もとに戻る事が出来る」というのが実態であり、これが自然治癒力です。 肉体は可逆性を持っています。条件により「より健康の方向に向かうか」あるいは「健康失墜の方向に向かうか」のいずれかで、好条件が揃えば健康となり、悪条件が揃えば病気となります。
一般に風邪をひいてそれが治る、切り傷を負ってそれが治る、骨折をしてそれが治る……といった自然治癒力は広く知られているところですが、これが慢性病となると、事情が一変し、正常な思考力や洞察力が欠けてしまうことは非常に残念なことです。 「慢性病イコール不治」「癌イコール死」というマイナスイメージは、恐怖だけをかきたてて、頭を混乱させ、その恐ろしさから現代医学に任せきりの、コバルト照射や抗癌剤の投与や外科的切除を行って、挙句の果てに予想通りの悲惨な結末を迎えます。
むしろ、こうした「任せきり」の治療こそ、「癌治療イコール死」であり、自然治癒力を放棄したところに、癌治療の怖さがあります。 外科的切除、抗癌剤投与、コバルト照射などの治療法に疑問を持ち、もっと冷静に考えてみなければなりません。 生命体の本質から洞察して「現代医学の治療は、何か変だ!不可解の一面が拭えない!矛盾があるのでは?!」と直感的に悟らなければなりません。
かつて『ライフ』誌に、アメリカの医師・サティラロ博士のガンを克服した記事が、世界的に、大々的に報道されました。しかし日本では、この記事に医療関係企業や医学界から圧力が掛かり、一切報道はされませんでした。 サティラロ博士はメゾシスト病院長で、ご自身が睾丸癌と前立腺癌に冒され、これを玄米菜食という自然食で克服し、死の淵から生還しました。これが世界的に話題になったのですが、ガン立国・日本は何故か庶民には知らされる事なく、闇に葬られました。
この事からも分かるように、ガンは治るものなのです。それはまぐれや奇蹟などではなく、ごく当り前の生理的法則によって治っていくのです。 その法則こそが血液の浄化です。浄血することによりガンは治ります。 浄血の基本は、主食に玄米をベースにした雑穀(小豆やハト麦、粟や稗、玄麦などを各々1〜2割)入ご飯です。それに胡麻塩(塩は自然塩)を振りかけて、咀嚼を十分に行うということです。少なくとも咀嚼回数は50〜100程度が好ましいのです。副食は野菜を中心にして小魚類や海藻類や木の実などを摂り、副食は量的に主食を上回らず、少食・粗食が原則です。
補強食品としては酵素や高麗人参、ミネラル食品、ウコン、葉緑素、など。薬草茶としてはドクダミ茶、ヨモギ茶、オオバコ茶などが挙げられます。 また調味料については、化学調味料は一切不可で、味噌、醤油、自然塩、胡麻、胡麻油、紫蘇油、自然醸造の酒や酢、甘味料は蜂蜜と黒砂糖のみ。他は、適当とは言えません。
浄血する場合に、絶対に避けなければならないことは、外食は厳禁で、間食も厳禁、三白癌食品は、絶対に口には入れてはならないことです。 朝食は摂らずに、質の良い青汁やトマト汁などを飲用します。そして食事は一日二回の、昼と夜だけであり、食間は少なくとも六時間以上は開けなければなりません。そして食事の際は、一箸ごとに箸を置き、時間をかけて、よく噛むということです。
繰り返しますが、ガンの正体は血の汚れです。
また日本人に多い胃癌は、精白米のせいです。したがって発ガン性のある三白癌食品は絶対に避けなければなりません。
厚生労働省は、日本人に胃癌の多い理由を次のように挙げています。
1.米を主食にし、大振り茶碗に二杯以上の大食している。
2.蛋白質の摂り方が少ない。
3.副食の品種が八種類以上でなく、不足している。
4.日本人は遺伝的に胃弱民族である。
5.カビや発酵食品がその元凶であるらしい。
6.漬物や塩魚を摂り過ぎている。
7.食事時間が不規則で、早食いの習慣がある。
8.魚加工食品あら二級アミンを多く摂取している。
9.焼き魚や天麩羅の熱した、酸化した油脂が問題である。
と、以上を挙げ、これが胃癌に繋がっていると言うのです。
これまでも、米作県に胃癌患者が多いことは、よく議論されてきましたが、米と胃癌の因果関係は、それが直接的な原因ではありません。 問題なのは、欠陥食品である精白米のことで、玄米とは全く無関係です。しかし精白米の常食や、多喰い傾向の人は確かに発ガン因子を持っています。 精白米はビタミンB群の大幅な欠如により、糖質代謝を大きく狂わせます。また血液性状を混乱させます。その為に自律神経機能の失調を著しくするので、これが病因となって、胃癌になるわけです。
この場合、悪いのは精白米であって、米自体ではありません。
第一番目に挙げられている「米を主食にし」とあるのは、精白米のことであり、米自体には問題がなく、特に玄米は、胃癌予防並びに根治に寄与するので最重要条件の一つなのです。 また第二番目に挙げられている「蛋白質」は、むしろ少ない方が好ましいのです。動物性蛋白質の摂取は、出来るだけ少ない方が、ガン体質から遠ざかる何よりも好ましい条件なのです。 更に第三番目に挙げられている「副食が不足している」は、現代栄養学の考え方で、動蛋白の進めであり、品種が八種類以上では食べ過ぎの原因になり、ガン体質になる確率が高くなります。 動蛋白の摂取の多い、アイスランドでは胃癌が多発していますし、それ以上に肉食の国でも、胃癌よりもっと悪質な、大腸癌や膵臓癌が多発しています。これは近年になって、焼き肉の本場と称する韓国などを見れば一目瞭然です。韓国で盛んに牛肉が食べられるようになったのは第二次大戦後のことです。

【12.ガンは助かる倖の仕組み、その第十二箇条 「ガンが癒るカラクリ」】
日本の伝統食の特徴は発酵食品にあり、味噌や醤油、納豆などで、カビやバクテリアの働きを最大限に利用して健康な胃、健康な腸を造る欠かせない食品です。 厚生労働省の掲げる第五番目に挙げられている「カビや発酵食品がその元凶であるらしい」は、大きな誤りと言えます。
味噌や醤油、納豆などは、むしろ胃癌予防や治癒促進に大きく寄与しているのです。
また塩の摂り過ぎを、悪態のように挙げていますが、悪いのは塩化ナトリウム99.99%の精製塩であって、自然塩ではありません。 そして日本人のスタミナ不足は動蛋白の摂取が少ないからでなく、ミネラル分を豊富に含んだ自然塩の摂取が不足しているからスタミナ切れになっているのです。 自然塩にはミネラル分がたっぷり含まれ、全身の細胞組織を賦活し、躰の病原菌に体する抵抗力を高め、胃の消化を強化する働きがあります。 もともと現代の日本人は、こうしたミネラル分が不足しがちですから、むしろ不足しないように十分に摂取することが好ましいのです。
さてガンは繰り返しますが、ガン細胞が寄り集まったガン腫です。ガン腫は別に特別なものではなく、組織学的にみるとそれは「単なる炎症」に過ぎません。 人体の中での炎症が起こるカラクリは、唯一つしかありません。 それは腸内で食べ物が腐敗し、その結果、生み出されたアミンやアンモニアなどの腐敗物が血液中に移行して、血液を酸毒化したことによります。その汚れた血液が全身を巡り、免疫力の弱った臓器に取り憑いて、酸毒物質を出し続け、その組織に対して異常刺戟を与えるのです。この刺戟の反応として、組織は炎症を起こします。 炎症であるガン腫も例外ではなく、このカラクリによって生み出されたものです。
食肉、牛乳、乳製品、卵、肉加工食品、二級アミンを含む魚を材料とした練製品、変質酸化した油脂で揚げた天麩羅、肉や魚の焼け焦げ、紅茶やコーヒーに含まれるカフェイン、動蛋白の薫製品、タラコなどの加工食品、きのこ類、茗荷や蕗の薹やワラビ、脂肪食品、化学調味料や三白癌食品、白パン、ミルク・クリーム類、赤い色の海藻、過酸化した脂の運び屋であるポテトチップスや唐揚げ菓子、ジャンクフードやインスタント食品などを何年も何十年も食べ続けた結果であり、あるいは外食ばかりしてそうした正体不明の食べ物に頼った結果、腸内でこれらの食べ物が腐敗して血液を汚し、宿便状態に陥って、炎症が慢性化し、更に固定化してガン細胞が寄り集まりガン腫という炎症が生じたのです。 つまりガンの正体は血の汚れだったのです。
この血の汚れを解消するには、まず血を汚す食べ物を極力避けなければなりません。 そして血を奇麗にする食事を摂っていけば、ガンは予防できますし、またガンにかかったのなら、食事の大革命を行い、大急ぎでガン細胞が正常細胞に変わる状態に持っていけば、ガンは治るものなのです。 以上、述べた病気の真相を理解し、何をどのように改めていくかを知っていれば、基本的には自分自身で実践することによってガンは治せるのです。

【13.ガンは助かる倖の仕組み、その第十三箇条 「医者任せでは治らない」】
繰り返しますが、ガンの正体は血の汚れです。したがって、ひたすら浄血に努めればガンは自然治癒していくものなのです。 そして誤った食生活、誤った食の乱れが、何年も何十年もかかって正常細胞をガン細胞に変えてしまったのです。 現代医学でいうように、「ガン撲滅」という考え方は、ガン腫を更に悪化させるばかりで、人体生理を無視した考えといわねばなりません。ガン撲滅などという攻撃的な考え方で、ガン腫を悪魔のように扱うと、ガン腫は益々大暴れして、無制限に増殖をし始めます。 ガン腫、ガン細胞と言っても、元は正常細胞が変異したものですあら、これも体細胞の一部に他なりません。これを攻撃し、叩くということは自分自身を攻撃し、叩くということになります。したがって当然、自分自身の躰は次第に弱ってきます。 癌治療を受けた人が、等しく、痩せ細って、弱々しい躰になっているのは、治療によって攻撃された自分の躰が蝕まれたという証拠です。 抗癌剤を用いる化学療法も、放射線照射療法も、手術除去療法も、また新手の免疫療法も、総て無謀な医学療法です。 しかしこれで治るのならまだしも、大変な苦痛が伴い、心身を衰弱させて、身体障害者の域に陥れ、挙句の果てに、治療後五年以内に90%が死に、七年以内では総ての人が死に絶えます。
ガンの正体は血の汚れです。
これを理解していれば、その大本である食事の誤りを、以後急遽改めれば済む事であり、躰の自然治癒力が消ガンをはかってくれるのです。 ところが現代医学の根本的な思想は、『骨髄造血説』で貫かれているため、自然食を中心にした食事療法で癒るということを認めません。頑なに、骨髄造血説を声高だかに唱え、医学的横暴と、自らの権威で「ガン撲滅」運動を推進しています。 そして背後には、濡れ手に粟の大金を稼ぐ医療産業や医学界が控えており、マスコミを通じて「ガン」イコール「死」というイメージを、どこまでも植え付けています。 何事も、医者の言う通り病院の固いベットに横たわり、自動的に事が運ばれるという状態では、癒るガン腫も治らなくなり、悪化させて、治療後五年以内に90%が死に、七年以内では総ての人が死に絶えるという方の人生を選択しなければならなくなります。
動蛋白の摂取が少ないほどガン体質から遠ざかる
アメリカでは肺癌と大腸癌が圧倒的に多いことが知られています。また中国では食道癌、東南アジア諸国では腎臓癌、そしてオーストラリアでは乳癌が目立つと言った状態です。 こうした人体器官の発生する場所の異なりは、大きく気候風土が異なることによって、ガン発生に偏移差が生じます。結局、気候風土の異なりということが、食生活に大きく関わっているということになります。
したがって食生活の偏りを追求することで、多発するガン発病の原因を見付け出すことができます。 ご存じのように、日本では胃癌が第一位であり、それに続くものとして、昨今の食肉の多食が原因である大腸癌が直ぐ後ろを追って来ています。 さて、日本では何故、胃癌が多発するのでしょうか。 この直接の原因は、精白米にあります。米作地で胃癌が多発することはよく議論されることですが、これは米に由来しているのではなく、欠陥食品である精白された白米が胃癌の病因を作っているのであり、白米の常食者に限り、これが発癌の因子になっているということです。 したがって悪いのは精白米であって、米自体ではないということです。 つまり、米そのものとは、「玄米」であり、こうした状態を「米」と言い、米を主食にするべきである、と大東流霊的食養道研究チームは前々から主張しています。 玄米を主食にしますと、胃癌の予防になり、また根治するための重要条件となります。 現代栄養学は、日本人の「蛋白質摂取量が少ない。だから虚弱体質になって病気に弱い躰になる」と指摘しています。 しかし動蛋白が少ないことは、むしろ躰にとっては好ましい状態であり、この摂取量が少ないほど、ガン体質からは遠ざかることになります。 蛋白質摂取量が多いアイスランドでは胃癌が多発しています。また、昨今急激に牛肉などの肉食をはじめた韓国や中国では、胃癌よりも悪質な大腸癌や膵臓癌が急増しています。 動蛋白には、マイナス要因が非常に多く含まれていることを忘れてはなりません。

●日本伝統の食文化を迷信と決め付ける、 現代栄養学の迷信
味噌、醤油、納豆など、こうした日本伝統の発酵食品は、世界一優れた健胃・整腸食品です。 健胃・整腸食品の特徴は、カビやバクテリアの働きを最大限に活用したもので、現代栄養学が決め付ける、「胃癌の原因は、カビや発酵食品が悪者らしい」という仮説は成り立たないことになります。 逆の面から見て、胃癌防止になり、腸癌の発生を抑えることから、治癒促進のためには大いに摂取したい食品です。 また現代栄養学の言う、「漬物や塩魚の食べ過ぎで、塩分を多く摂り過ぎている」という指摘は、「塩分」という概念を「塩そのもの」に置いていることで、塩が悪者視されていますが、こうした早計な認識は改めなければなりません。 そして「塩」と名の付くものには、自然塩と、塩化ナトリウムの塊である精製塩との区別をはっきりつけなければなりません。 塩化ナトリウムは、化学式Naclで、水によく溶ける無色の立方晶系結晶で、食塩の主成分をなしています。 精製塩はイオン交換樹脂法という方法で作られ、イオン交換を行う不溶性の合成樹脂を指します。ある種の物質を塩類の水溶液と接触させた場合、この物質中のイオンと、水溶液中の同符号イオンとが入れかわる現象を利用したもので、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂があります。利用法としては、硬水軟化・純水製造・製塩・金属回収・薬品精製など用途が広く、一般家庭の食卓に上がっている「食塩」という塩も、この方法によって作られています。したがって99.99%が塩化ナトリウムです。 一方、自然塩は海水から摂取された塩で、塩化ナトリウムの含有量は、海水中では約2.8%であり、他はミネラル分が多く含まれています。 こうしたミネラルが多く含有されている自然塩ならば、全身の組織細胞を賦活する働きがあり、病気に対しての抵抗力を高め、胃腸の消化力を高めます。 昨今は男女のホルモンバランスが崩れ、男の女性化、女の男性化が現われている陰性傾向の現代の日本人の精神と肉体は、体質改善策として、もっと体質を陽性化することが、基礎体力を作る上での基盤となります。 こうした自然塩であるならば、むしろ不足しないように十分に摂ることが大事なことです。 したがって躰には有害な塩分並びに肉食品や化学調味料は、一切止めて自然塩と、脂の廻りきっていない魚介類や、それに準ずる加工食品(天火に干すなどの第一次加工のみ)、塩化ナトリウム含有量の少ない漬物類を適量に食することが望ましいのです。 また、「魚加工食品から二級アミンが摂取される」というデータを現代栄養学は挙げますが、これは加工法に問題があり、一旦加工した魚を味醂漬けにしたり、味醂乾しにしたり、その他のタレに浸して甘味を増すために用いられた調味が問題であって、魚加工食品そのものは、直接の原因になっていません。 味醂は、蒸した糯米(もちごめ)と米麹(こめこうじ)とを、焼酎またはアルコールに混和して醸造し、滓(かす)をしぼりとった酒のことです。甘味料として料理などで使われますが、白砂糖とよく溶解するため、こうした調味料は、人体には適当であるといえません。 魚加工食品でも、第一次加工のものと、第二次加工のものとがあり、第二次加工まで進んだ食品は有害なものが多いので、幾ら魚加工食品と言っても注意する必要があります。 躰に適当なのは第一次加工の、新鮮な丸干しや塩焼きイワシなどであり、魚全体が総て食べられる小魚で、こうした小型のものは貴重なミネラルが含まれていて、胃腸には有益な食品と言えるでしょう。

●血液を汚す、危ないガン食品の知識
【1.焼け焦げから発癌する】
多くの食品には発癌を発生させる食品が決して少なくありません。 特に、肉や魚の蛋白質を構成しているアミノ酸は、摂氏500度〜700度の高熱に達すると、分解して、変異原性や発癌性を持つ物質に変化します。 アミノ酸のうち、トリプトファン(Tryptophan)/芳香族アミノ酸の一種で、必須アミノ酸として、生体内でインドール・セロトニン・ニコチン酸などの生成に関与し、生理上重要な物質)の場合は、強力な発ガン性物質であるトリプP1とトリプP2が出来ます。 インドール(indole/分子式C8H7Nで、 環に窒素原子を含む複素環式化合物の一種。無色の結晶は、不快な臭気をもつ糞にも含まれますが、微量では快香に利用されて芳香剤などにも使われています)誘導体としては、トリプトファン(アミノ酸)、インドール酢酸(植物ホルモン)、インジゴ、ストリキニン(アルカロイド)などがあります。 セロトニン(serotonin/化学名5・ヒドロキシ・トリプタミン)は生理活性アミンの一種で、脳・脾臓・胃腸・血小板に多く含まれ、平滑筋の収縮、血管収縮、止血、脳における神経伝達、松果体でのメラトニン合成などに作用し、また脳の活動を高めるといわれる。これはトリプトファンから合成されています。 ニコチン酸はビタミンB複合体の一種で、生体内でトリプトファンから生成され、人工的にも合成され、抗ペラグラ因子を持ちます。 またアミノ酸の一種であるグルタミン酸(白色結晶。蛋白質中に広く分布。水に溶け、旨みがある)も、加熱されるとグルP1とグルP2という発ガン性物質を発生させます。 グルタミン酸は水によく溶け、旨みを引き出しますが、グルタミン酸のナトリウム塩は、昆布類の旨みを形成するもので、調味料として使われているのですが、これを高熱で熱すると、変異原性が起こり、発癌性を持つ物質に変化してしまうのです。 焼き肉などを、極めて火力の強い備長炭などの炭火で焼きますと、食肉内の肉漿質のアミノ酸類が変異原性を起こします。味醂(みりん)漬けの焼き魚なども同様で、アミノ酸類は変異原性を起こし、発癌性を持つ物質に変わります。 昨今の腸癌の急増は、こうした焼き肉や高級大型魚の焼け焦げが原因しています。

【2.薫製食品から発癌する。】
動蛋白である肉類や魚類を薫製という方法で加工しますと、ベンツピレン(Benzpyren/ベンツピレンはbenzopyrene/ベンゾピレンともいわれ、分子式 C20H12で、五個のベンゼン環が縮合した芳香族炭化水素で、黄色の結晶をもつ。コールタール中に含まれる。強い発癌性をもつという物質)が生成され、この物質は強力な発ガン性物質を発生させます。 ベンツピレンは、体細胞組織内の細胞に極度な変化を与え、細胞自体の機能や性質を狂わせ、発ガン性を持つ恐ろしい物質です。
またコール‐タール(coal-tar/石炭を乾留して石炭ガスまたはコークスを製造する際に生ずる黒色・粘稠(ねんちゅう)の油状物質で、種々の芳香族化合物を含む。染料・爆薬・医薬などの製造原料として使用され、また、そのままで防腐塗料としても用いられている)は、強い発癌性をもつという物質で、薫製食品の中には焦げの状態の中で、生成された油状物質が炭素化物質と結び付きます。 北欧のフィンランドやアイスランドでは、胃癌をはじめ大腸癌が多いのは、薫製食品を大量に常食しているからだと言われています。

【3.ハム、ソーセージ、タラコなどの加工食品から発癌する】
肉や魚の動蛋白が持っている、アミン(アンモニア中の水素原子を炭化水素基でおきかえて得られる化合物で、弱塩基性)は、保存料(食品添加物の一種で、食品の腐敗を遅らせるために用いる)として用いられている安息香酸(あんそつこうさん)や、ソルビン酸、亜硝酸塩(水溶液はアルカリ性を呈する)が結び付くと、ニトロソアミン(Nitrosamin/2価の基=N-NOを持つ化合物の総称)という発癌性を有する物質ができます。 また二級アミン(第2アミン)と亜硝酸との結合で、発癌反応を起こしますが、両者とも天然食品の中にも含まれ、これを不自然な形で加工しますと、これを摂取した場合、ニトロソアミンが体内にも生成します。 こうした加工食品の常食者は、胃癌をはじめ大腸癌が多いと言われます。
【4.茸類から発癌する】
茸(きのこ)は、子嚢菌の一部および担子菌類の子実体の俗称を「きのこ」と言います。 茸は、山野の樹陰や朽木などに生じ、多くは傘状をなし、裏に多数の胞子が着生します。 一般に知られる松茸(まつたけ)・初茸(はつたけ)・椎茸(しいたけ)などは食用として珍重され、日本人には一般に知られた食べ物ですが、その一方で、アガリチンという物質が含まれています。この物質には発癌因子が含まれていて、特に肺癌を引き起こすと言われています。 松茸などは香もよく、美味であり、しかしその一方で発癌因子を含みます。旬のものとは言え、「ほどほど」という控えめが、躰を損なわぬ基本のようです。

【5.わらび、茗荷(みょうが)、蕗の薹(ふきのとう)から発癌する】
山に自生する野菜類も、総てが無害という分けではありません。 昨今は健康食と称し、精進料理や山菜料理がヘルシーと持て囃されていますが、一方において、わらび、茗荷、蕗の薹は発癌因子を持ち、膀胱癌との関連性が強いといわれています。

【6.コーヒー、紅茶、日本茶から発癌する】
一般に飲用されているコーヒー、紅茶、日本茶にはアルカロイドの一種であるカフェイン(Kaffein/無色・無臭の白色針状結晶で、水やアルコールには溶けにくく、クロロホルムには溶ける性質を持つ)が含まれています。 アルカロイド(allkaloid/窒素を含む複雑な塩基性有機化合物。類塩基または植物塩基)は、主に高等植物体中に存在します。この中には、ニコチン、モルヒネ、コカイン、キニーネ、カフェイン、エフェドリン、クラーレなど多数のものが知られており、植物体中では多く酸と結合して塩を形成します。 そして少量で、毒作用や感覚異常など特殊な薬理作用を呈し、一方で毒性を持っています。 コーヒー、紅茶、日本茶にはカフェインが含有されていて、この物質は発癌との因果関係を持っています。 そしてこれを最悪にするのは、濃いコーヒーや紅茶に白砂糖を入れたり、緑茶を一日に何杯も飲むということがガンに繋がると考えられています。特に白砂糖の、ガンに繋がる有害性は無視できません。

【7.脂肪食品から発癌する】
バター、マーガリン、ミルククリーム、アイスクリーム、その他の油脂食品などの豊富に含む脂肪を摂ると、乳癌の発生率は二倍に跳ね上がると言われています。 乳癌は、乳腺の癌腫で、大部分が女性乳腺に発生します。初め限局性の硬い腫瘤としてあらわれ、それが次第に急速に発育し、腋窩リンパ節や肝臓などに転移しやすい特性を持っています。

【8.赤い色の海藻類から発癌する】
赤い色の海藻類(褐藻・紅藻などで、一般に知られる荒布(あらめ)は褐藻類の多年生海藻)にはカラゲニンという有毒成分があり、これに発ガン性の疑いが抱かれています。 また褐藻類には、アルギン酸を含み、褐藻の細胞壁にあるねばり気の強い酸性多糖類は、ナトリウム塩は水に溶けて粘液となり、食品の粘度賦与剤、接着剤および、フィルム製造などに用いられていますが、こうしたものにも、発ガン性の疑いが抱かれています。

【9.酸化した油から発癌する】
人体の生理機能にとって欠かせないものは、植物性の油です。ところが酸化した油は、発癌因子が大きく、消ガンに有効とされる胡麻油や紫蘇油などの植物性油は、酸化し、変質すると、動蛋白同様、代謝を混乱させて発ガン性の因子を引き出します。 コーン油なども、一旦変質し、酸化すると大きな危険性を持つことになります。 本来、植物性油は自然圧搾という方法が用いられ、こうして作られた植物性油にはリノール酸などの不飽和脂肪酸で、これがたっぷりと含まれていますが、こうしたものが変質し、酸化しますと、一転して有害物質に変わります。 本来、植物油に含まれるリノール酸(linoleic acid/必須脂肪酸の一種。分子式 C17H31COOH)は、 植物油中にグリセリン・エステルとして多く含まれる不飽和脂肪酸のことです。 この黄色の油状の液体は、血中コレステロールと結合し、乳化、排泄しやすくする作用をもっています。 こうした不飽和脂肪酸は、炭化水素基に不飽和結合をもつ脂肪酸であり、天然油脂や蝋(ろう)の成分として広く分布していますが、植物油に多く含まれるオレイン酸(多くの動植物油脂の中にグリセリン・エステルとして広く存在。椿油・オリーブ油・扁桃油などの主成分)やリノレン酸(亜麻仁油のような乾性油にグリセリン・エステルとして含まれる)などは、血中のコレステロールの低下作用などを持ち、動脈硬化の防止に役だったり、抗ストレス力を高める効果があります。 しかし酸化し、変質しますと、過酸化脂質を生み出します。こうした過酸化物質が体内に摂り込まれると、細胞組織の酸欠状態を招き、血液がドロドロに粘りを増し、高血圧や動脈硬化や高脂血症といった病気を引き起こし、また過酸化物質は、肝臓や心臓に脂として付着したり、皮膚や脳に沈着して機能障害を起こします。 すなわちこうした状態が「老化」であり、過酸化物質が長時間体内に止まり、それが積もりに積もるということなのです。 こうした過酸化した油のは運び屋は、油で揚げた食品に多く、ポテトチップスやエビセンやコーンスナックなどのスナック菓子や、揚げ豆腐や天ぷらなどの惣菜に多く、原因は総て長時間かけて高温で揚げているということです。 また、油は直射日光に当たったり、日時が経過すると、酸化し、過酸化の条件下に入ることを忘れてはなりません。

●癌治療のための食養道
腸内に停滞し、それが腐敗して腐ると言うことから、血液が汚染され、汚染された赤血球は全身を巡って、体細胞をガン化の方向に向けて働きはじめます。これがガン発生の一番最初です。 特に血液を汚染させるものとしては、肉類、牛乳、卵類、白砂糖、精白米、精白小麦や小麦粉、白パン、インスタント食品、肉や魚の加工食品、市販の白砂糖が使われた惣菜などです。 こうしたガンへの進行を行う食品は、絶対に避けなければなりません。 食養道としては、その第一が、主食を玄米を主体にした、粟(あわ)、黍(きび)、稗(ひえ)、蕎麦(そば)、ハト麦、玄麦、小豆、大豆、黒豆、ライ麦、玉蜀黍(とうもろこし)などの雑穀を十分に利用することです。癌治療の食養の主体は、「雑穀ご飯」であり、これを徹底的によく噛んで食べるということです。
また副食としては、御数の品数はワン・パターンでも結構ですから、食材は新鮮で、調味料なども化学調味料を使わず、出来るだけ薄味にして野菜類や海藻類や小魚類を摂るようにします。この場合、御数の量は主食を上回らないということです。梅干とたくあんと言ったシンプルなものでも構いません。
調味料は自然食品を使用し、味噌、醤油、自然塩、蜂蜜、黒砂糖、米酢、黒酢、胡麻、胡麻油、紫蘇油などを使います。
そして第二としては、解毒作用を持つ「薬草茶」を利用するということです。
これをお茶代わりに飲んで、蓄積された老廃物を排除させることが大事であり、肝臓や腎臓の解毒作用を高める働きがあります。こうした老廃物が排除されると、血液の浄化は多いに促進され、ガン細胞の消滅にもスピードアップをはかることができます。 特に消ガン作用のあるものは、オオバコ茶、ヨモギ茶、クコ茶、ドクダミ茶などで、他にも柿の葉茶、枇杷の葉茶、レンセンソウなどがり、葉緑素なども効果があります。
また、胚芽は自律神経の安定性をはかり、消ガンには極めて大きな効果を持つビタミンB群が含まれており、フィチン酸も含まれていることから、ガン体質を改善させるには優れた特性を持っています。 続いて酵素も、発ガンの元凶である腸内に停滞した腐敗物質を取り除くのに大きな効果があります。また高麗人参や花粉、ローヤルゼリー、霊芝なども消ガンに大いに役立ちます。

●おわりに
欧米産の文明と、競争原理が世界の常識としてスタンダードになって来ている現代社会において、金融経済にしろ、実体経済にしろ、あるいは科学や医学にしろ、善悪二元論に基づくキリスト教の異端思想であったグノーシス主義(人間が肉体・物質世界から浄化され自分が神であることを認識することで救われる)で、神対悪魔の構図を作り、悪なるものを排除して、善なるものを残そうとする善悪二元的な考え方が根強く支配しています。 善と悪との最終決戦が聖書に予言されたハルマゲドンであり、善が勝利を収めた後、世界は神の火で焼かれ、溶かされ、浄化されて、やがては理想社会が出現すると信じられています。 そして救われる者と、そうでない者、また、永遠の命を与えられる者と、そうでない者の選別が既に行われた、とするのが、キリスト教の「予定説」です。 神は、「予定説」によって、予め選別したというのです。それも、神の意志において、無差別に。
救われる者は、救われるように予め、選んでいるので病気では死なない。また選ばれなかった者は、選ばれてないので、永遠の命は与えられず、代わりに永遠の死が与えられるというものです。 選ばれる者は「善」であり、選ばれなかった者は「悪」であるというのです。 しかしこの「善」と「悪」という定義は、一体どこから起こったものなのでしょうか。どういう基準で「善」と「悪」は選別されるのでしょうか。
善悪二元論での捉え方は、ある一方方向から見た考えの現われ方で、別方向から見たり、一等上に上がって高所から見れば、またその二元論的見方は、極めて主観的な見方であったということが分かります。 すなわち、現世の支配の中枢には、一方的な主観思考が流れており、この基準に従い、唯物弁証法が繰り返され、これを基盤に近代科学が成り立っているということです。 悪は徹底的に叩く、悪いものは淘汰し、排除するという思想が、今日の近代科学を支配しているのです。 現代医学や現代栄養学は、こうした支配思想によって生まれた学問です。
ところが、こうした「悪を滅ぼす」という支配思想は、実はその考えそのものが誤りであり、「教導し、善導する」ことによって、悪は消滅するという思想が、東洋には古くからありました。 「叩く」のではなく、「善導する」のです。良き方向に導けば、やがて悪は消滅し、解消するのです。
古神道には「八百万の神」という思想があり、万物は総て神の化身であるという考え方です。したがって「悪」もまた神の現われであり、「悪」があるからこそ、「善」がいよいよ栄えるという思想です。 善と悪とは絶妙なバランスの上に成り立っていて、左右手や腕と同じく、左手があれば、右手と同じくらいに、相等しく存在するのです。これを「善悪の均衡」と言います。 したがって現世は善悪のバランスの上に出来上がった、心像化現象の具現物と見ることが出来ます。
善が神の現われだとすると、また悪も一方の神の現われであり、結局、神から離れた悪というものは存在しないということになります。 これは地獄も同じであり、相対的に見れば、地獄は、まさに地獄の現われであり、しかし実際には地獄はなく、心が作り上げた心像化現象に過ぎません。故に、地獄に行く者にとって、地獄に行くと心で思うから地獄に行くのであって、地獄に行ったはずが、実は天国だったということに置き換える事も出来るのです。

●現世は善悪が同居しています。
しかし善のみでは進展せず、また悪のみでも結果は同じになります。進展が無ければ「無」に帰します。 したがって神は、悪のみを排除せず、悪を悪として正しく善導する働きを持ちます。これは元は同根であり、悪もまた、神の働きの一面なのです。 欧米産のキリスト教やユダヤ教のように、善は善のみ、悪は悪のみというのではなく、善悪両方が共に栄えるというのが大宇宙の玄理であり、大宇宙の仕組なのです。
これを人体組織を構築する体細胞に当て填めると、善(健康な状態)を正常細胞、悪(病気の状態)をガン細胞と置き換えて考えることも出来ます。
同じ体細胞組織を構築する一方は正常細胞であり、そしてもう一方はガン細胞であり、両者は絶妙なバランスにおいて人体を組織しているということになります。 したがって、食の誤りから来る、乱れと、慎みを忘れれば、正常細胞はやがてガン細胞に偏移します。しかし偏移したからといって、同じ自分の体細胞であることには変わりありません。
偏移したから攻撃する、ということは、実は自分の対しての攻撃に他なりません。
大東流霊的食養道研究グループは、淘汰し、排除し、徹底的に攻撃するのではなく、ガン細胞を逆分化し再び血球に戻し、善導することによって自然治癒力に委ねるという方法を指導しています。
現代医学は、病名や病状に眼を奪われ、病的状態にある人間そのものを見落としています。
病気になるのは、それなりの理由があり、その原因を突き止め、それを究明することこそ、根本治療の原点でなければなりません。
ガンは死病ではりません。
ところがこの病気の死亡率が極めて高いのは、ガンに対する現代医学の間違った考え方と、現代栄養学から見た栄養観や食生活観が、一方的に偏っていて、その歪が致死率を高騰させているのです。
確かに人間は栄養を摂ならければ生命を維持することは出来ません。
だからといって、「好き嫌い無く、何でも食べよう主義」では病気になります。ガン発生の原因は、この「好き嫌い無く、何でも食べよう主義」が齎した病気とも言えます。 そして一方で、生体の組織機能は断食なり、少食の方が、快適に、効率よく働くという現実があります。
私達、大東流霊的食養道研究グループは、現代医学の最先端治療を見るにつけ、ガン細胞に対して、助からないことを知っていながら、抗癌剤を投与したり、放射線照射を繰り返して、かえって癌患者を苦しめるだけの治療法に、どうしても疑問の念がいつまでも憑き纏うのです。
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