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ユダヤ教
ユダヤ教では「律法(トーラー)」の中の「レビ記」、「申命記」に、"食べてはならないもの"を書かれています。
ラクダ、ウサギ、タヌキ、鳥の中の猛禽類(ワシ、タカ、ハヤブサ、トビ、フクロウ、ミミズク)
爬虫類全般、羽のある昆虫、死んだ動物、猛獣などによって殺された動物、ひれやうろこのない水生生物(ウナギ、タコ、イカ、エビ、貝類、ウニ、クジラなど)
これらはけがれた生き物として一切食するのを禁止されています。
食べ方
「子山羊をその母の乳で煮てはならない」
ということから、肉と乳製品を同時にとることもタブーとされています。
食べてよい肉
・ひずめが割れていて、食物を反芻(出したり飲み込んだり)する動物
(ウシ、ヒツジ、ヤギ、シカ、ガゼルなど)
・ひれやうろこのある魚
(ブタは原則的には禁止だが、イスラム教ほど厳しくはないとされており、実質的には可ともいわれている。)
この種の禁止・制限条項は旧約聖書「出エジプト記」の中の《過越》のくだりにも見られます。
「その夜、子羊の肉を火に焼いて食べ、種入れぬパンと苦菜とを添えて食べなければならない。生でも、水で煮てもならない。火に焼いてその頭と足と内蔵と共に食べなければならない。朝までそれを残しておいてはならない。朝まで残るものは、火で焼き尽くさなければならない。」 |
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ヒンズー教
ヒンズー教でタブーとされているのは牛の肉。
ヒンズーの三大神は
「ブラフマー」
「ヴィシュヌ」
「シヴァ」
そのうちシヴァの乗り物がナンディといわれる牝牛です。このことを理由にヒンズー教徒は「聖牛」の肉である牛肉を口にしません。
地方により、牛を殺すと処刑されるところもありますので、彼らは道にぼんやりと立っている牛たちをはねたりしないよう神経を尖らせています。 |
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イスラム教
イスラム教徒の食べ物で最大のタブーと言えば何をさておいても「豚肉」である。
その徹底ぶりは相当なもので、本国ではもちろんのこと(そもそも豚を飼う習慣がないし、豚の祖先ともいうべきイノシシもいない)、外国でも、またハムやソーセージなどの加工食品であっても、彼らは一切口にしない。
なぜ食べないのかと言えば、「コーラン」で禁じているから。
なぜコーランが禁じているのかと言えば、「アラーがそうおっしゃるから」ということになる。
結局、本当の理由は不明。宗教上のタブーとは往々にしてそういうものなのかもしれない。
イスラム教徒にとって食べ物のタブーはこのほかにもある。
食べてならぬものは、
死獣の肉、血、豚肉、
アラーにあらざる神に捧げられたもの、
絞殺死の動物、
撲殺死の動物、
転落死の動物、
刺殺死の動物、 他の猛獣のくらった動物・・・ただし、正式に犠牲に供したものは除外されるが、偶像神の祭壇で屠(ほふ)られたものはいけない。 |
コーランより。
(正式に犠牲(いけにえ)としてお供えされた動物は良いそうである。)
ヒツジ、ヤギ、ウシ、トリ(鶏肉)、野生のトカゲなどを選んで食されている。
屠殺の際、
「慈悲深く、慈愛あまねきアラーの御名においてアラーは偉大なり」と唱えながら鋭利な刃物で一気に頚動脈をザクリと切って得た肉でないといけないので、祈りの唱えられていない肉は食べられない。
日本に来ているイスラム教徒がスーパーや食肉店で肉を購入しないのはアラーのお祈りが唱えられてない肉だからだ。
魚はコーランには細かい規定はない。
ただ、イスラム圏の人々はユダヤ人同様、エビ、カニ、タコ、イカ、ウニ、貝類を食べる習慣はないので、実質的には「ウロコのある魚」だけに限られていると考えてさしつかえないようだ。
ちなみに、中国語圏ではイスラム教を「清真教」と呼ばれている。
酒
コーランには「酔わせるものを摂ってはならない」とかかれてあることから、
酔わせるもの(酒・煙草・麻薬・賭博・買春)はタブー。
理由は「神を忘れさせ、礼拝を怠らせ信仰の大きな妨げになるから」
競馬もタブーなのでドバイには競馬場はあるが馬券は発行していない。
「飲む・打つ・買う」はすべて禁止なのだ。 |
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