家畜の餌を検証する
怪しい食品 危ない食卓 日刊ゲンダイ 2004/2/14より
鶏インフルエンザより深刻!!
耐性菌問題


豚肉
牛がダメで、鶏と豚に非難したものの、鶏もピンチ・・・。というわけで、外食産業は豚めし、豚汁と豚肉が頼みの綱。おかげで、卸値が急騰したという。
豚肉は家庭料理でも一番多く使われるが、世界で豚の飼育方法がいま重要な課題になっている。
抗生物質をいかに使わないかで飼育するかどうかという問題である。
抗生物質は細菌感染症の治療薬だが、家畜にはヒトと違った使われ方をする。
早く太らせるために飼料に少しずつ添加するのだ。
また、医薬品としても使う。この場合の濃度は10倍から100倍だ。
豚は繊細な神経を持った生き物だから、それを無視して豚舎に詰め込み、経済効率だけを追求して飼育すると病気になりやすい。そのため抗生物質で死なないようにする。
一応残留しないように基準は設けられているが、たとえ基準内でも抗生物質を使えば耐性菌が誕生する。耐性菌が増えたら、感染症治療薬としての効果はなくなってしまう。
しかし、すでに強力な多剤耐性菌(多種類の抗生物質に効かなくなった病原菌)がはびこっていて、抗生物質が効かないケースが急速に増えている。
日本では子供の中耳炎やとびひが治りにくくなった。1年間に院内感染で死亡する人は2万人を超える。この数字は交通事故の2倍以上だからすさまじい。

WHOもたびたび禁止勧告
交通事故で病院に担ぎ込まれ、手術がうまくいっても傷口が膿み敗血症になって死ぬ。
入院中に院内感染で他の病気にかかり、治療の手立てがないなんて恐ろしい事が日常茶飯事になりつつあるのだ。
この原因として、家畜に使用している抗生物質によって生み出され、環境にばらまかれた耐性菌が考えられている。
WHOも97年に飼料添加物の抗生物質の禁止を勧告、00年には動物用の抗生物質をすべて使用禁止するよう勧告を出した。
抗生物質を使わないようにするためには、なによりも豚を健康な状態で飼うことが肝心だ。ところが、日本の豚は異常が多く、食肉処理したときに65〜70%が「一部廃棄」〔病変部分などを捨てる〕されている。
病気だけでなく、ケガによる場合もあるだろうが、病気の種類や程度によっては「全部廃棄」(まったく食べられない状態)される豚もいる。
病気の豚の肉を食べさせられているなんて普通は考えないが、これが実態なのである。

※ブタは食べるものですか・・・?
皮膚に汗線が無く、汗をかかない為、体臭はありません。でも夏の暑さは大の苦手。
知能は犬とほぼ同じくらいで、非常に良く、しつければトイレも覚えます。
呼べば返事もするし、お座り、お手、お回り、待ての4種類の動作が可能。
温厚で、とても愛情があります。
犬に比べると、動作はゆっくりです。
習慣がつきやすく、しつけもしやすいのが特徴です。


成長ホルモンの恐ろしさ


経済効率を高めるために牛などの飼育に使用されている成長ホルモン。

牛の場合はピアス状の物を耳に打ち込む方法で投与される。
鶏(ブロイラー)の場合はエサに混ぜられる。
成長促進用に羊の脳や内臓などをエサに混ぜて投与することもある。

遺伝子組み換え技術で作られたBSTという女性ホルモン
この成長ホルモンを牛に投与すると
1.2倍の搾乳量が得られる。

家畜の中枢神経が麻痺するため、多量のエサを食べるようになり、通常より成長が大幅に早まる。

人間への害
その家畜肉や乳を摂取した人間に起こる症状
[女性の影響]
女性の早熟化
女児の乳房の異常発達
女児に陰毛が生える
子供の膣ガンの増加
乳幼児の奇形

[男性の影響]
男性のインポテンツ
ヒゲが生えなくなった
男性の女性化

[その他]
肥満
乳房の巨大化
1997年1月フランスで40人以上の児童の死亡例あり。

日本では、成長ホルモンの危険性に関心が少なく
対応が遅れており、法律では野放し状態になっているのが現状である。

参考文献:CAUTION 角川春樹事務所『地球がなくなる100の理由』

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